
こんにちは!シンメトリーの広報担当 田澤です!6月30日にオンラインで実施した「SYMMETRY LIVE #1 オープンデータを活用したデジタルツイン構築」のイベントレポート(前半)をお届けします!
こんにちは!シンメトリー 広報担当の田澤です!
今日は、10月12日に開催した「SYMMETRY LIVE #3 デジタルツイン業界カオスマップ 掲載企業紹介!」のイベントレポートをお届けします!
シンメトリーは、2020年10月26日にデジタルツイン業界のカオスマップ 第1弾をリリースしました。
(2020年10月版カオスマップ)
2020年10月版カオスマップでは、業界構造や市場におけるプレイヤーの把握を目的として作成し、ソリューションプロバイダー、デジタライゼーションなどのカテゴリー化を行いました。
そして、2021年8月19日に発表した第2弾のカオスマップがこちらです。
(2021年8月版カオスマップ)
デジタルツインに関連する企業の増加に伴い、カテゴリー内の業種も変更しました。ソリューションプロバイダーは動きが活発な3つの業種をピックアップし、デジタライゼーションはデータ提供とバックエンドシステム、通信キャリアなど幅広く掲載しています。
今回のイベントでは、2021年8月にリリースしたカオスマップの中でも、最も活発な動きを見せている、AEC Industry(建設業界)、Smart City / Cross Industry(スマートシティ / 業界横断型)の企業を紹介しました。
シンメトリーの逸見です!
大学卒業後、ゼネコンへ就職。現場監督を経て、デンマークへ留学し、帰国後デザインコンサルティング事務所で勤務。現在シンメトリーでデジタルツイン導入やコンサルティングに携わっています。
今回ご紹介するのは、カオスマップを作成する中で僕が個人的に注目した企業です。
そもそも建設業界がデジタルツイン市場で活発な動きを見せている背景には、デジタルツインを構築する上で必要な建物の3Dデータや点群データを保有していたことが大きく関係している。一方で「人材不足」という課題を抱える業界でもあり、業務効率化に迫られているという背景がある。
POINT
使いたくなるサービスはオシャレかどうかが分岐点
ファシリティマネジメントはダッシュボードと3Dが鍵
使い続けるサービスに共通する3つのポイント
サービス名:NEURON(ニューロン)
会社名:Arup(アラップ)
拠点:ロンドン
会社名:Resonai(リソナイ)
拠点:イスラエル
例えば、壊れたコンセントの写真を撮ってシステム上にアップすると、デジタルツイン上の該当地点にレポートが上がり、メンテナンスをする人がデジタルツイン上でレポートを確認することができる。そして現実世界のオフィスへ行くと、ARナビゲーションが表示されて、そして課題があるところまで連れてってくれる(参考動画)
今までの施設運用は、運用してる人とメンテナンスする人の連携は難しかった。資料はバラバラに管理され、施設の図面や壊れた設備の情報を探すのに苦労していたものを一括管理し、かつARでの案内があるのは面白い。残念なのは、日本だと体験できない点。
どんなサービス、アプリでもそうだが、画面操作が複雑だと使いたくなくなる。だが、このサービスはオシャレ。画面のオシャレさ、スマートさは重要なポイントだ。
サービス名:moicon(モイコン)
会社名:moicon
拠点:ノルウェー
BIM/CADのデータをベースにしたデジタルツインの構築が可能
3Dのアセットデータが含まれているので、設計段階でのシミュレーションなどができる
設計データ上にコメントを入れることで、建物を建てる際のコミュニケーションツールとして使用できる上、IoTのセンサーをつけることで施設内の機材稼働状況の把握が可能
建設業務全般で活用が可能なデジタルツインを構築できる
今のBIMはプロジェクト管理的な側面が大きいが、将来的にはコミュニケーションの要素も追加され、工程ごとに活発なコミュニケーションが可能になるのではないか。BIMの理想かもしれない。
最近ノルウェーやフィンランドなどの北欧でデジタルツイン関連のサービスが増えている傾向に気づいたと言う。これにはSolibri(ソリブリ)というソフトウェアの会社や、CAD周りのアドオンサービスを提供している会社が北欧に多いことが関係している。
サービス名:Smart World Pro(スマートワールドプロ)
会社名:city zenith(シティゼニス)
拠点:シカゴ
ファシリティマネジメント系のサービスは、ダッシュボードと3D表示による”わかりやすさ”と”使いやすさ”が重要。
仕事で使い続けているものを思い浮かべてみて欲しい。仕事で使うものこそコロコロ変えたりしない。「わかりやすくて、使いやすくて、かっこいい」という三拍子が揃っているモノやサービスこそ、長く使い続ける。この三拍子こそ、使い続けたい(=愛される)モノやサービスの共通点だ。
建設業界からは4社を紹介しました。ここからはSmart City / Cross Industryという業界を横断する企業を紹介します!
一つの業界のサービスだけではなく、さまざまな分野の課題を解決する会社が増えてきたため、2021年8月版カオスマップで新たに追加したカテゴリーだ。
POINT
スマートシティの成功と市民の意見
サービス名:ReNomApp
会社名:GRID
拠点:日本
サービス名:High Topo(ハイトポ)
会社名:Hightopo
拠点:中国
サービス名:Smart City Operation System(スマートシティオペレーションシステム)
会社名:51World(フィフティワンワールド)
拠点:中国
中国はエネルギーや大気汚染の規制が厳しいため、デジタルツインのシステムを使って、どこの建物がCO2の排出量が多いかを把握し、一定基準を超えると、すぐにその会社に通知が届くようなシステムがある。
全世界共通の課題として掲げられている気候変動。中国の習近平主席は、2030年までにCO2排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルを実現する「3060目標」を公表している。
気候変動問題の解決に向けたサービスが徐々に増えてきたというのが、中国のデジタルツイン市場の傾向だ。
サービス名:xD Twin(エックスディーツイン)
会社名:xD Visuals(エックスディービジュアル)
拠点:フィンランド
スマートシティのようなステークホルダーが多いプロジェクトは、市民の意見を置き去りにするとプロジェクト自体がダメになってしまうケースがある。その問題点を解決できるサービスであることから注目している。
都市開発や都市計画においては、住民からの意見をどう吸い上げるかが鍵を握る。
カナダのスマートシティの事例で、住民の意見がうまく反映されなかったことで反発が起きたケースが実際にあった。企業がただ営利目的を進めるのではなく、住民と一緒に取り組みを進めることができるサービスが出てくるか、そのサービスを活用できるかが重要になりそうだ。
スマートシティ関連のサービスは、市民との合意形成を行う機能を含む必要性を感じる。
と、各企業の紹介は以上です。
最後に、デジタルツイン市場の2つの特徴をまとめます。
コロナウイルスの影響で行動が制限され、在宅勤務やリモートワークが普及しました。遠隔で仕事しなくてはならない状況において、クラウドが必要になったのは明らかです。
デジタルツインやスマートシティで扱うデータは種類が多く、さまざまな会社が提供するデータやネット上にあるデータを組み合わせて使うことになります。今までのようなクローズドなシステムでは対応しきれないため、よりオープン的なシステムが必要になります。
アメリカの政府機関が保有する様々な統計データに係る各種データセットを提供するサイト「DATA.GOV」では、現在32万件を超えるデータセットが集まっています。日本の各府省の保有データをオープンデータとして利用できる「DATA.GO.JP」では、現在約27,000件ものデータが集約されています。
先ほどのクラウドの話でも触れましたが、扱うデータの種類の多さと何通りものデータの組み合わせがデジタルツインやスマートシティでは必要になります。
今後、国や自治体、各企業が持つデータにアクセスでき、データを有効に活用できる環境が広がれば、デジタルツイン市場自体もさらに拡大していくでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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沼倉Twitter:@ShogoNu
逸見Twitter:@Pepe__000
次回のSYMMETRY LIVEは12月を予定しています。
詳細は決定次第お知らせいたしますので、お楽しみに!
こんにちは!シンメトリーの広報担当 田澤です!6月30日にオンラインで実施した「SYMMETRY LIVE #1 オープンデータを活用したデジタルツイン構築」のイベントレポート(前半)をお届けします!
シンメトリー 広報担当の田澤です!
今回は、6月30日にオンラインで実施した「SYMMETRY LIVE #1 オープンデータを活用したデジタルツイン構築」のイベントレポートをお送りします。
前回はイベント前半のレポートをお届けしましたが、今回は後半編です!
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