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【イベントレポート】SYMMETRY LIVEを開催しました(後半)

シンメトリー 広報担当の田澤です!

今回は、6月30日にオンラインで実施した「SYMMETRY LIVE #1 オープンデータを活用したデジタルツイン構築」のイベントレポートをお送りします。

前回はイベント前半のレポートをお届けしましたが、今回は後半編です!

イベント後半では「オープンデータを活用したデジタルツインの未来、各社の取り組み」をテーマに、デジタルツイン、スマートシティ、オープンデータに関係する企業・自治体の方々にご登壇いただき、パネルディスカッションを行いました!


ご登壇企業のご紹介

ご登壇者様一覧

レイ・フロンティア株式会社 代表取締役 田村様】

位置情報の収集や移動情報の管理、収集したデータの活用まで一連のサービス開発を行う。データ活用分野は、広告、市民向けサービス、観光・MaaSサービスなど多岐に渡る。SYMMETRY Digital Twin Cloudでは、レイ・フロンティアの提供する人流データに接続が可能。

株式会社スペースシフト 代表取締役 金本様】

地球観測衛星から得られたデータをAIを用いて解析するソフトウェアの開発を行う。SAR衛星のレーダーの性質を活用し地表面の沈降や隆起をミリ単位で計測することが可能。地上で計測できないデータから変化を知ることができ、インフラ管理やスマートシティの実現への活用が期待されている。

静岡県 交通基盤部 未来まちづくり室 室長 増田様】

静岡県では、3次元点群データを活用し仮想空間に県土を構築する「VIRTUAL SHIZUOKA」というプロジェクトを行っている。今後は3DCADヘの変換、ゲームエンジンやグラフィックベース、BIM/CIMへの展開を図り、VIRTUAL SHIZUOKAによるデジタルツインを進めている。

名古屋鉄道株式会社 経営戦略部 事業プロジェクト担当 課長 岩田様】

名古屋を中心に交通や不動産などの事業展開をしている。名鉄グループ内にはヘリコプターから航空測量ができる中日本航空社がある。グループ内のタクシー車両にLiDAR等の計測機器を取り付け、通常営業のように走行しながらデータを収集した。モビリティとデータの循環社会を目指している。


パネルディスカッション

テーマ:オープンデータを活用したデジタルツインの未来、各社の取り組み

 

各社がデータ提供の取り組みを始めた経緯は?

今回、デジタルツインで必要不可欠なさまざまなデータを提供されている皆様にご登壇いただきました。各社が、なぜ今のデータ提供事業をスタートされたのかをお聞きしたところ、

「グループに中日本航空があったのも大きいが、新しい産業になる可能性を感じた。モビリティがデータを収集する端末の一つになり、お客様の満足度を上げる一つのモデルケースになると考えている」(名古屋鉄道 岩田) 

「まずは静岡全域の点群データを撮ってみようという声からスタートした」(静岡県 増田)

「人工衛星データを使えるようにする技術を提供できれば地球全体のアップデートに貢献できると考えた」(スペースシフト 金本) 

「誰も持っていないデータを取得・保有し、いつか何かに活用できるのではないかと思っていた」(レイ・フロンティア 田村)

 

等々、各社とも”まずはやってみる”という点で共通していました。

スマートフォン、LiDAR、地球観測衛星等、テクノロジーが進化することによって取得できるデータが増えたことで、”そのデータを活用する未来”のイメージを各社で抱いたとの事でした。

パネルディスカッション

沼倉からも、「シンメトリーも(SYMMETRY Digital Twin Cloudの開発段階で)データを触ってみてわかることがたくさんあった。エンドユーザーは我々が想定していないようなデータの使い方をする。こういった気付きを元に、新しい使い方を生み出せるサービスを展開していきたい」と、データ活用の未来を語りました。

 

データ提供側として期待する活用方法とは

次に、各社のデータの活用や利用方法としてどのようなものを期待するか?の質問に対しては、

スペースシフト 資料

「地表面のミリ単位の変化が、都市計画やインフラ整備へ活用されると思う。安全で豊かな日常生活のために使って欲しい。また全然想像していないような活用方法(ゲーム等)にも期待している。」(スペースシフト 金本)

名古屋鉄道 資料

「他の街でも同じようにデータ取得が可能な仕組みを作ったので、やってみたいという方々と取り組んでいきたい。また、データの提供はできるのでAI等の技術をもった方々との一緒にソリューションを生み出したい。」(名古屋鉄道 岩田)

静岡県 資料

「思ってもみないような使い方に期待している。個人的には3次元点群データなどの3Dの見せ方をもっとわかりやすくするためのプログラムなどを進めていきたい。」(静岡県 増田)

レイ・フロンティア 資料

「ビジュアライズやアプリなどを通じて位置情報を活用した実感を与えることで、次の創発を生むことができれば、様々なアイデアを出す人が増えていき、活用の幅も広がると思う。」(レイ・フロンティア 田村)

等々、データとデータを組み合わせて生まれる新しい価値や、新規サービス等でのデータ提供側からは思いもよらない使い方等に期待を寄せていました。

 

▼イベント後半のYouTube動画はこちら▼

 

今回のイベントでは、「データの民主化」をテーマに、これから訪れるデータとデータを繋ぎ合わせることで従来以上の価値を生み出すちう新たな市場、そしてそれを活用したデジタルツインの構築方法のご紹介のため、データ提供側である各社様にご登壇いただきました。

ご登壇いただいた皆様、ありがとうございました!

 



↓各社お問い合わせ先はコチラ↓

レイ・フロンティア株式会社 toki.sasaki@rei-frontier.jp

株式会社スペースシフト sales@spcsft.com

静岡県 交通基盤部 未来まちづくり室 shinichiro1_masuda@pref.shizuoka.lg.jp

名古屋鉄道株式会社 mda@nrr.meitetsu.co.jp

Symmetry Dimensions Inc. m.tazawa@symmetryvr.com


 

今回ご登壇いただいた各社様のように、協業等のご相談やその他サービスに関するご質問につきましては、以下Webサイト内のお問い合わせフォームより受け付けております。

▼お問い合わせはこちらから▼

SYMMETRY Digital Twin Cloud Web site


前半、後半の2回に渡りイベントレポートをお届けいたしました。

ライブ配信中にお見せした動画や、視聴者の方々から寄せられた質問への回答は、以下のアーカイブ動画からご確認ください!

前半:デジタルツインとは?オープンデータの活用法 / R&D部門の技術研究

後半:パネルディスカッション

イベント全編:SYMMETRY LIVE #1  


 

オープンデータを活用したデジタルツイン構築をテーマに開催した「SYMMETRY LIVE #1」ですが、第2回の開催が決定しました!

▼詳細、お申し込みはこちらからどうぞ▼

SYMMETRY LIVE#2https://symmetrylive.peatix.com/

7月3日に静岡県熱海市で大規模な土石流災害が発生しました。

災害発生直後に被害状況の把握、分析にあたった「静岡点群サポートチーム」の方々にご登壇いただきます。

イベントでは、実際にどのようにオープンデータを活用し対策を行ったのか、今回の災害対応でどのような課題が見えたのかをお話しいただきます。

オープンデータを地域防災に活用したい自治体、企業の方はぜひご参加ください!